小谷元彦 幽体の知覚

九州新幹線全線開業記念事業
第53回熊本県芸術文化祭参加

小谷元彦展 幽体の知覚


 展覧会情報

展覧会期:
2011年9月17日(土)〜2011年11月27日(日)

休館日:
火曜日
開館時間:
10:00〜20:00
(展覧会入場は19:30まで)

観覧料:
一般1000(800)円、高・大学生500(400)円、小・中学生300(200)円、熊本市・福岡市・鹿児島市内小・中学生は無料(要名札)
( )は前売り、20名以上の団体、身体障害者手帳等をお持ちの方、熊本市・福岡市・鹿児島市民で65才以上の方。
*開館9周年とし、10月12日(水)は入場無料
主催:
熊本市、熊本市美術文化振興財団、熊本日日新聞社、熊本朝日放送
後援:
熊本県、熊本県教育委員会、熊本市教育委員会、熊本県文化協会、熊本県美術家連盟、NHK熊本放送局、JCN熊本、熊本国際観光コンベンション協会、エフエム熊本、FM791
協力:
山本現代
企画協力:
森美術館
お問い合わせ:
熊本市現代美術館
TEL:096-278-7500
FAX:096-359-7892
http://www.camk.or.jp
 

小谷元彦は、東京藝術大学で伝統的な彫刻を学び、その後、写真、映像など積極的に多様なメディアを取り入れ、痛み、恐れ、歓びなど観る者の身体感覚と潜在意識に訴えかける作品を展開してきました。2003年にはヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表の一人に選ばれるなど、国内外の数多くの展覧会に参加し、従来の彫刻の常識を覆す造形表現と美意識は、高い評価を得ています。
この展覧会は、小谷の活動を九州で初めて本格的に紹介するもので、初期の代表作から、最新作となる大型の映像インスタレーションまでを一堂に展示します。タイトルの「幽体の知覚」は、目に見えないもの、実体のない存在や現象、いわば「幽体」(ファントム)を作品によって視覚化させ、知覚しようとする試みを示しています。
本展は、昨年11月の森美術館を皮切りに1年かけて巡回してきました。最終会場となる当館では、新たな出品作品も加え、展示空間にあわせて大幅に再構成いたします。彫刻の概念を拡張するにとどまらず、美術そのものの新たな魅力と可能性を提起する小谷の作品表現をどうぞお楽しみ下さい。

小谷元彦(おだに・もとひこ)
1972年、京都府生まれ。1997年東京藝術大学大学院美術研究科修了。ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館(2003年)を始め、リヨンビエンナーレ(2000年)、イスタンブール・ビエンナーレ(2001年)など数多くの国際展に出品。主な個展に、「モディフィケーション」(キリンプラザ大阪、2004年)、「小谷元彦/Hollow」(メゾンエルメス8階フォーラム、2009-10年)、主なグループ展には、「日本ゼロ年」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、1999)、「現代美術の皮膚」(国立国際美術館、2007年)、「バイバイキティー:現代日本アートの天地の間」(ジャパン・ソサエティー・ギャラリー、ニューヨーク、2011年)などがある。2011年、第25回平櫛田中賞受賞。

作品紹介

森美術館「小谷元彦:幽体の知覚」
展示風景
撮影:木奥惠三 写真提供:森美術館

≪Dying Slave: Spinning≫ 2009年
撮影:木奥惠三 写真提供:森美術館

≪ファントム・リム≫ 1997年
高橋コレクション
撮影:木奥惠三 写真提供:山本現代

≪SP extra 畸形脳面集 三遊女≫
2008年 個人蔵
撮影:木奥惠三 写真提供:山本現代

≪僕がお医者さんに行くとき≫ 1994年
東京都現代美術館蔵
写真提供:山本現代

≪ERECTRO (Bambi)≫ 2003年
肇子フェリエ氏蔵
撮影:木奥惠三 写真提供:山本現代

≪SP2: New Born (Viper A)≫ 2007年
個人蔵 撮影:木奥恵三
写真提供:山本現代

≪インフェルノ≫ 2011年
撮影:木奥恵三
写真提供:静岡県立美術館

≪No. 44≫ 2010年
撮影:木奥恵三 写真提供:森美術館

展覧会期間中の関連イベント
小谷元彦 アーティスト・トーク
アーティストが自身の作品や展覧会のテーマ「幽体の知覚」について語ります。
■ゲスト 小谷元彦
■日時 9月17日(土)14:00〜15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料

小谷元彦×黒沢清トーク・セッション
斬新な手法で、心に潜む様々な意識や心理、目に見えない現象の視覚化に取り組んできた両氏が、これまでの作品、これからの映像表現の可能性について語ります。
■ゲスト 小谷元彦(美術家・彫刻家)、黒沢清(映画監督)
■日時 11月3日(木・祝)14:00〜15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料

CAMK レクチャーカレッジ
本展企画者が、小谷元彦の作品について紹介します。
■講師 芦田彩葵(熊本市現代美術館学芸員)
■日時 10月23日(日)14:00〜15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料

プレママ&ファミリー・ツアー
0〜6歳の子供と大人の組み合わせ、また、妊娠中の女性とその家族や友人の皆さんと一緒に展覧会を楽しみましょう。大人は展覧会チケットが必要です。定員7組(要事前申し込み)
■日時 10月1日(土)10:30〜11:30
■場所 展覧会場内
■料金 無料(大人は要展覧会チケット)

ギャラリー・トーク
展覧会の解説案内をいたします。
■日時 会期中の土日祝の15:00〜15:30
■場所 展覧会場内
■料金 要展覧会チケット
*ただし、展覧会イベント開催日の9月17日、10月10日、23日、11月3日は実施いたしません。
会期中のイベント
開館9周年 記念講演会
開館9周年を記念して、開催する講演会です。
■ゲスト 澤田精一(絵本研究家、元福音館書店編集者)
■日時 10月10日(月・祝)14:00〜
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料

岩下徹(山海塾) ソロダンス公演&ワークショップ
*コミュニティダンス KA舞RAとの共催
ダンス公演
ホームギャラリーの空間と身体の呼応から生れる即興ダンス公演。
■日時 11月12日(土)14:00〜
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料
ワークショップ
自由な発想で体を動かし様々な表現を楽しむワークショップ。
■日時 11月13日(日)14:00〜
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料
■対象 高校生からシニアの方まで
■定員 15名(要事前申込み)

CAMK 読みがたり
美術館ボランティアによる絵本や紙芝居の読みがたりです。親子でお楽しみください。
■期日 9月24日(土)「どうぶつ」
10月15日(土)「みのりの秋」
■時間 11:30〜12:00
■場所 キッズサロン
■料金 無料

第13回お話し玉手箱LIVE
季節にちなんだ文学作品の朗読会。演目:熊本のむかし話から『水車小屋のがわたろう』、新美南吉『ごん狐』、芥川龍之介『羅生門』
■日時 10月30日(日)14:00〜14:45
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料
■朗読 本田史郎・福島絵美(RKKアナウンサー)

詩の朗読会
自作の詩の朗読会で、飛び入り参加も自由です。詩作にご興味のある方、ぜひ参加ください。
■期日 9月22日(木)「風」
10月27日(木)「こころ・かたち」
11月24日(木)「名前」
■時間 18:00〜18:55
■場所 キッズサロン
■料金 無料
上映会・コンサート
月曜ロードショー
毎週月曜日の午後のひとときを、美術館で映画を楽しみませんか。
■日時 14:00〜、18:00〜の2回上映
■場所 アートロフト
■料金 入場無料
各内容は月曜ロードショーのページでご案内しています。

ミュージックウェーブ
■場所 ホームギャラリーまたはアートロフト
■料金 入場無料
各内容はミュージック・ウェーブのページでご案内しています。

ホームギャラリー・コンサート
毎日午後7時から、ホームギャラリーにて、ピアノボランティアによる演奏を開催しています。
 
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