横尾忠則−熊本・ブエノスアイレス化計画
2005年1月29日(土)−4月17日(日)
「熊本はブエノスアイレスみたいだねと横尾忠則は確かに言った」
熊本市現代美術館では愛と勇気のアーティスト、横尾忠則氏の空前絶後の大個展「横尾忠則−熊本・ブエノスアイレス化計画」を開催いたします。
  この展覧会は熊本市現代美術館の開館前に、プレイベントとして開催した講演会のために横尾さんが来熊し、熊本の印象をお尋ねした際に、即座に「ブエノスアイレスのようだね」と述べられたことに端を発しています。
 それは平成13年6月29日の、梅雨が明け切らない、狂ったように蒸し暑い夜のことでした。その言葉に「横尾さんはブエノスアイレスに行かれたんですね」と問うと、これまた即座に「ないよ」と答えられたのです。私たちはあっけにとられ、そして一瞬の沈黙の後に大笑いをすることになったのです。そして、その後、横尾さんにそのことをお尋ねしても、なぜあのとき「ブエノスアイレス」という言葉が霊的な言霊のように衝いて出てきたのか、わからないというのです。しかし、横尾さんも訪れたことのない未知の都市、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの名が、地球を貫通するように、ほぼその反対側に位置する、熊本を歩く横尾さんを突き刺したという出来事は、おそらく横尾さんが熊本の地に立たなければあり得なかった経験であり、その啓示にこの展覧会が発案されることになったというわけなのです。

湯の町タンゴ
湯の町タンゴ 2004 227.3x181.8cm
油彩/カンヴァス 個人蔵

タンゴ たとえば、ブエノスアイレスといえばタンゴです。横尾さんのこれまでの作品を改めて見てみますと、実にタンゴを描いた絵が多いことに驚かされます。これは横尾さん自身も驚かれた事実でした。「ブエノスアイレス」という言葉を熊本で発する、その数十年も前に、横尾さんに「ブエノスアイレス」が訪れていたということでしょうか。そして、それは愛と勇気のアーティスト、横尾忠則の本質を司る魂の別名であったかもしれないのです。
「ブエノスアイレス」。なんという素敵な響きでしょう。この展覧会は「ブエノスアイレス」という言葉(言霊)が、横尾さんの口を衝いて出たその熱き熊本に、新作も含め、その代表作を一堂に集め、「熊本・ブエノスアイレス化計画」の名において、横尾芸術と、その奇跡のようなエピソードの根源を突き止めようとする大プロジェクトです。
ときは真冬の熊本。4月17日の最終日に向かって、熊本は真夏の熊本として燃え上がります。

展覧会詳細
開館時間 午前10時−午後8時**入場は午後7時30分まで
休館日 火曜日
入場料
一般 ・・・・・・  1000円(800円)
高校・大学生 ・・・・・・  500円(400円)
熊本市内小・中学生 ・・・・・・  無料
市外小・中学生 ・・・・・・  300円(200円)

**熊本市内の小・中学生は名札・生徒手帳など証明できるものをお持ちください。
**( )は前売および20名以上の団体料金、但し小・中学生は団体割引のみで前売はありません。
**身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳等をお持ちの方、または熊本市民で70才以上の
方は割引があります。詳しくはお問い合わせください。
**前売券は熊本市内プレイガイドでお求めください。
会 場 熊本市現代美術館 ギャラリーI、II


作品紹介
Pantanalの聖霊
Pantanalの聖霊 1995
194×194cm 油彩/カンヴァス 作家蔵
地球の果てまでつれてって
地球の果てまでつれてって 1994
181.8×227.3cm アクリル/カンヴァス 作家蔵
宇宙蛍
宇宙蛍 1997 227.3×181.8cm
アクリル/カンヴァス 作家蔵

ベルサイユのばら2001
ベルサイユのばら2001
−オスカルとアンドレ編−
宝塚歌劇団 2001

103×72.8cm オフセット/紙 作家蔵
BRUTUS(少年ブルータス)
BRUTUS(少年ブルータス)
マガジンハウス 1999 103×72.8cm
オフセット/紙 作家蔵
終りの美学
終りの美学 1996 103×72.8cm
シルクスクリーン/紙 作家蔵


期間中の催し

  横尾忠則展関連イベント 入場無料 会場:[ホームギャラリー]
   
  当日直接会場にお越しください。一定数を超えた場合、立見となることもございます。 
●1月

1月29日(土) 14:00- Tango Fever Studio (藤田マキyエルナン・ゴメス)
タンゴショー
坂本スミ子
© 坂本スミ子
1月29日(土) 15:00- 横尾忠則アーティスト・トーク
「誰が私にブエノスアイレスといわせたか」
聞き手:南嶌 宏(熊本市現代美術館館長)
1月30日(日) 14:00-/ 18:30- 坂本スミ子ラテン歌謡ショー
「横尾ちゃんに捧ぐ」 (2回公演)
●2月
2月 5日(土) 14:00- 横尾忠則出演映画「新宿泥棒日記」上映(予定)
2月 6日(日) 14:00- 横尾忠則出演映画「新宿泥棒日記」上映(予定)
2月13日(日) 14:00-15:30 横尾忠則展レクチャー1 金澤韻(熊本市現代美術館学芸員)
2月20日(日) 14:00-15:30 横尾忠則展レクチャー2 南嶌宏(熊本市現代美術館館長)
2月24(木)
-27日(日)
10:00- 横尾忠則公開制作
展覧会場内で新作に取り組みます。休憩等で作家が不在の場合もございますが、あらかじめご了承ください。展覧会観覧券が必要です。

●3月

3月13日(日) 14:00- 「オートハープ寄贈記念」音楽療法士によるコンサート 轟悠
轟悠©宝塚歌劇団
3月27日(日) 13:00- 横尾忠則 ・轟悠(宝塚歌劇団)トークショー
*入場無料ではありません。
事前申込みの上、チケット7,500円(予定)のご購入が必要となります。
会場はホテル日航熊本です。
ホテル日航熊本「天草の間」
*お申し込み、お問い合せ(2月1日より受付開始)
ホテル日航熊本(TEL 096-211-1184)にお願いします。
●4月
4月17日(日) 14:00- 15:30 「クリスティーナさんのおはなし会―すてきなアルゼンチン」
田代クリスティーナさんにアルゼンチンの楽しいおはなしをしていただきます。


 



 
臨時郵便局  
●会期中の土日 13:00-16:00
横尾忠則展会場内に臨時郵便局を開設します。この期間しか押せない「限定!」横尾忠則展オリジナル記念スタンプを押した手紙を、展覧会場からあの人の元へ! オリジナル切手の販売もいたします。


会場 ホームギャラリー


  ギャラリー・ツアー
●会期中の土日祝 15:00-
(上記のイベント開催日は16:00-)
学芸員による展覧会解説案内を行います。展覧会観覧券をお求めのうえ、会場入口にお集まりください。
展覧会チケットが必要です。


会場 ホームギャラリー
 



 
ワークショップ 
●4月3日(日) 14:00-
ワークショップ
「ふしぎな絵ハガキを作って送ろう!」
by CAMK郵便友の会


定員 募集定員20名
費用 切手代など
会場 キッズファクトリー
  ホームギャラリーコンサート
●毎日 19:00-
毎日19時よりピアノ・コンサートを開催しています。


料金 入場無料
会場 ホームギャラリー
 



  インターナショナル・アドバイザー講演会 
   
  ●3月20日(日) 14:00-15:30
熊本市現代美術館の第2期のインターナショナル・アドバイザーの講演会を開催します。
ケイティ・ディープウェル [ Katy Deepwell ] 美術評論家、美術史家、ロンドン在住。
スザンナ・ミレフスカ [ Suzanne Milevska ] マケドニア出身。インデペンデント・キュレーター。


料金 入場無料
会場 ホームギャラリー
 



 
ミュージック・ウェーブ
●会期中の金曜日18:30-
会期中の毎週金曜日の夜に、様々なジャンルの地元ミュージシャンによるコンサートを行います。
 
料金 入場無料
会場 ホームギャラリーorアートロフト
  月曜ロードショー
●会期中の月曜日
15:00-/18:00-[2回制]

会期中の月曜日に、名作、秀作を集めたビデオ上映会を開催しております。
 
料金 入場無料
会場 アートロフト
 


お問合せは、電話 096-278-7500(学芸課)あるいは 278-7500(代表)まで。

横尾忠則−熊本・ブエノスアイレス化計画
 主 催 熊本市、熊本市美術文化振興財団、熊本日日新聞社、TKUテレビ熊本
 協 賛 サントリー株式会社
 協 力 あなたの町の郵便局、ホテル日航熊本
 後 援 アルゼンチン大使館、熊本県教育委員会、熊本市教育委員会、熊本県文化協会、NHK熊本放送局、エフエム中九州、熊本シティエフエム、熊本リビング新聞社、ウルトラハウス、メディアプレス、エヌオー出版、熊本ハイカラ、上通ファンクラブ

熊本市現代美術館
〒860-0845 熊本市上通町2番3号
TEL/096-278-7500 FAX/096-359-7892 E-mail/gamadas@camk.or.jp


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