美術館は展示室だけが美術を鑑賞する場所ではありません。熊本市現代美術館は国際的に活躍する4人のアーティストに、館内のさまざまな場所に建築と一体化した作品を制作していただき、エントランスに入ったその瞬間からアート体験が始まる「アートホーム」として、皆さんをお迎えします。


ジェームズ・タレル
James Turrell
1943年、アメリカのロサンゼルスに生まれる。 光のアーティストとして知られ、眼だけでなく、五感に響く神秘的な空間を作り出す。当館ではホームギャラリーに光の天蓋を設置し、光の図書館を演出する。


マリーナ・アブラモヴィッチ
Marina Abramovic
1964年旧ユーゴスラヴィアのベオグラードに生まれる。コミュニケーションの意味を問うパフォーマンスやインスタレーションで知られる。 当館ではその中で寝ることもできるユニークな本棚をホームギャラリーに設置する。


草間彌生
Yayoi Kusama
1929年、長野県に生まれる。60年代以降、ニューヨークをはじめ、世界各国でドット・ペインティング(点による絵画)や前衛的なパフォーマンスを展開する。 当館では階段下にミラールームを設置し、建築の内部にもうひとつの世界を作り出す。


宮島達男
Tatsuo Miyajima
1957年、東京都に生まれる。発光ダイオードが数字を刻むように点滅する作品によって、独自の世界観を表出。 当館で、はエントランスロビーの中心に、発光ダイオードの点滅による、美術館の鼓動を象徴する光の柱を設置する。